おはようございます。角谷由美です。
4月からスタートしたこちらのblogも今日で最終回となります。
最初に密着blogにご協力頂きましたS様。ありがとうございました。
生まれ変わった住まいはいかがでしょうか・・・??
耐震補強を住まいながらの工事で進めさせて頂き、しばらくの間
ご不自由をおかけして、すみませんでした。
S様から最初にご希望されたのは、「我が家の構造は安心ですか?」と
耐震を調べて欲しいという事と、トイレの改修工事でした。
昭和57年以降に新築されていたS様邸は、本来は現在の構造基準を満たしている
建物ですが、床下や小屋裏を調べて図面をチェックして構造計算をすると
構造的に弱い部分が沢山ありました。
そして、解体工事が進んで今まで分からなかった部分が
明らかになると、筋交いの下に基礎がなかったりと
不安な要素が増えていく状況でした。
そして、耐震補強工事を始めて2週間程経過した強風の後に
「本当に揺れなくなりました。」と実感して頂き
スタッフ一同で笑顔になれました。
IHクッキングヒーターを初めて体験する日は、ご自身で栽培された
新鮮な野菜を使って・・・
左半分は工事中という現場で、お料理をして頂きました。
両面焼きグリルで美味しく焼けた手羽先を・・・
工事現場に新聞紙を敷いて、ピクニックのように
ご馳走になりました。
リノベお茶会では、お知り合いの皆様にお集まり頂き
生まれ変わった住まいの様子を、これからのリフォーム・リノベーションの
参考にして頂きました。
「我が家の構造は安心ですか?」その問いかけに、一般的には
「昭和57年以降の家なので、大丈夫です。」
「図面を見たら、筋交いなども入っているので大丈夫です。」
そんな、答えが返って来ますが、実際は床下や小屋裏
基礎の状態や、壁のクラックの様子などを見て判断しないと
図面と異なる場合があるのです。
リフォームをして、壁・床・天井を解体する時が耐震補強のチャンスでもあります。
内装を解体した時に、筋交いや構造用合板をバランス良く入れて
耐震の強度を上げれるのです。
もちろん、クロスの貼替だけの場合よりも下地を解体してやり替える
費用はかかりますが、いざと言う地震の時に安心です。
そして、下地を解体した時に断熱材を入れられるので、断熱効果も
上がります。
今回は、その他にもエコカラットという調湿効果のあるタイルの壁で
匂いや湿気を軽減したり、建具を交換してバリアフリーにしたり
最新の機能をプラスしました。
何よりも、私達の思いを込めて、無垢のダイニングテーブルと
TVボードを製作しました。
S様邸の為のオンリーワンの製作家具です。
S様、いつも笑顔でスタッフの皆を見守って頂きまして
ありがとうございました。
そして、美味しい新鮮な野菜もありがとうございました。
お会いして、何度か目の打ち合わせの後に一部だけをリフォームするか
浴室や洗面なども含めてリノベーションするか迷われていた時に
ご主人様から出勤前にお電話を頂き・・・
「角谷さんから勧めててもらったようにします。」
そう、お言葉を頂き、大規模なリノベーションの工事になりました。
その時の言葉を忘れずに、スタッフ一同で安心安全に
そして、便利に素敵に暮らせるようにと願いを込めて
努めさせて頂きました。
S様、長期に渡りありがとうございました。
今後ともどうぞ宜しくお願い致します。
愉しかったリノベお茶会の写真にて
2018年8月9日
設計・施工監理 角谷由美でした。