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  • 大工の技 埋め木とチギリ

    2016/04/14

    こんにちは。角谷由美です。

     楽しみにしていた耳付きブラックウォールナットの一枚板の

     ダイニングテーブルの加工が始まりました。

     

     

    今回の一枚板は、両側耳付きの特大サイズ。

     ですが、難点があるのです!?!

     

     

     

    先日の加工場に届いた時の映像で、奥側に大きな

     中央に小さな節があるのです。

     

    以前、高知県の材木屋さんの加工場を見学した時は

     パートの女性の方々が、次々と節を埋め木して

     パテを使って穴を目立たなくしている作業を見ました。

     柱や梁などの材料であれば、「まあ目立たなく」という程度に

     なっていました。

     

     

    今回は、メインのダイニングテーブル。

     小さな節はチギリを入れてデザインして、大きな節は

     端の方なので、切り落としてしまう。という手段も

     ありましたが、そうすると長さが1850mmというサイズに

     なってしまいます。

     

    今回のK様S様邸は7人家族で、7脚の椅子をゆったりと

     おさめるには、やっぱり1900mm以上長さが欲しいのです。

     

     

     

    そこで、考えたデザインが・・・??

     

     

     

     

    小さな節はチギリを入れて・・・

     

     

    大きな節は・・・??

     

     

     

     

    埋め木とチギリの両方をデザインに加えるのです!?!

     

     

     

    絶妙に色合いや年輪の合う他の部材を埋め木して・・・

     

     

    この後に・・・

     

     

     

    チギリを加えます。

     

     

    さあ、高橋君がこの為に道具を新しくしてくれました。

     

     

     

     

    最新の道具で丁寧に仕上げていくと・・・??

     

     

     

     

    加工場では裏返ってチラリとしか見えませんが

     (意地悪しているわけではありませんヨ。)

     もうすぐ、現場に搬入しますので、仕上がりのデザインを

     楽しみにしていて下さい。

     

    大工の技をデザインにプラスする。

     設計士と大工が加工場でコラボして考えた、そのお客様

     その現場のサイズ、無垢材の一枚板を最高に素敵に

     見せる為のデザインなのです!!

 
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