照明に建具の手配を済ませて、家具のコーディネートやカーテン計画も
佳境を迎えていた頃。
表札のデザインについても提案を、とご依頼を頂きました。
欅の無垢材にシンプルに名前をと予定されていたのが、「もっと面白く
出来ないか」と仰られたとの事。
木をテーマとし、テイストや樹種を揃えず、あえてバラバラの物で構成
される事に拘りがあるお客様の事。
「何か」を盛り込みたいのであろうと思いましたが、新たな物を入れる
より既にポイント使いをしている組子で繋ぎ、文様だけを選ぶ案を作成
してご覧頂く事にしました。
これが、表札となる欅。
木目の表情がユニークで、お客様のお好きなエッセンスが読み取れます。
237×187の板に、樹種を変えて作成した組子を入れます。
文様やバランスを変えて大工・設計とも検討し、決定したのがこちらの案。
小口の処理などは、弊社大工を率いる桜井大工にアドバイスを頂きました。
桜井大工は建築から蕎麦猪口まで作ってしまいます。
豊富な知識と経験からたくさんのアドバイスを頂き、完成に至りました。
これが、取付後の写真です。
…どちらかというと郵便受けに目が行ってしまいますが。
お客様のお好きな世界観が良く表れているなあ、と思いチョイスしました。
オリジナル表札デザインも、気に入って頂けたようで何よりです。