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  • 接着のお話

    2013/07/11

    こんにちは。小山卓也です。

     

     

    今日は家を建てる際、家具を制作する際には欠かせない接着材についてです。

     

     

    建築現場で普段から釘やビスと併用して、木材の固定に用いているのが・・・

     

     

     

     

    通称白ボンド。

     

    正式には酢酸ビニル樹脂系エマルジョン接着材と言うそうです。

     

     

    硬化時間は半日から1日で、ビスやクランプなどで圧着しながら

     

    硬化を待ちます。

     

    耐水性はないので屋内専用となります。

     

     

     

     

     

    詰め替え用の袋ボンドを現場に置いておき、なくなったら

     

    補充して、出番を待ちます。

     

     

    向こう側の景色が見えるくらいに、絞り出して

     

    捨てるのが快感です。。。

     

     

     

     

    野物(下地材)ではなく、塩化ビニルフィルム化粧材や

     

    塗装後の木材などの接着にはこれ。

     

    ※軟質塩化ビニル、ポリエチレン、ポリプロピレン、ナイロン、シリコン樹脂等は接着しない。

     

     

     

     

     

     

    そして、僕たちが家具の剥ぎ合せやほぞなどの仕口部分の接着に用いているのが

     

    フランクリン社製のタイトボンドⅢ。

     

    耐水性に優れ接着力は強力、屋外の家具にも使用できます。
     

    FDA(米国食品薬品局)認可で、直接口に触れるまな板、木の器にも使用できるそう。

     

     

    硬化時間は白ボンドに比べて、かなり早いので

     

    沢山の板を一度に剥ぎ合せたりする際には、作業スピードをもとめられますが

     

    拭き取れるし、硬化後はカチカチになるので、サンディングはしやすいです。

     

     

    緑のボトルがタイトボンドⅢで、ほかのボトルも

     

    硬化時間が長かったり、耐水性に優れていたりとそれぞれの特徴があります。

     

     

     

     

    用途や場面によって、接着材も使い分けていきたいですね~

     

     

     

     

     

     

     

     

     

  • 無垢の家具が出来るまで

    2013/04/18

    こんにちは!

    西田遼太朗です。

    前回紹介したローボードの制作過程をちょっと詳しく。

     

    簡単にはこいつは出来ないのです。

     

     

    材料のウォールナットが会社に搬入された時です。

    ざっくり切られたて乾燥させた状態です。

    なんだか汚らしいですよね。

     

    これを

    今回は平松親分が削りまくってくれました。

     

    だんだんきれいな木目が出て来ましたね。

    白太(白い部分)と赤身(今回は黒い部分)が見えますね。

    白太は、木の表面に近い部分で、軟らかく、虫に食べられやすく、暴れやすい部分なので

    切り捨てられてしまうことも多いのですが、僕は好きです。

     

    ちなみに、この写真の木の木口が緑色に塗られているのはなぜでしょう??

    木口を見ると、その木の白太と赤身がどんな風に分かれているかわかっちゃうんですぅ。

    だから削るまでこの木がどんな木目かって正直俺にはわかんないいんです。

    えらいべっぴんかもしれないし、節があって味のある奴かもしれないし。。。

     

     

    そんな感じで木目が出てきたら、木目をどんな風に並べるかを決めて剥いでいきます。

    剥ぐのは前回紹介した通り。

    この木目の並べ方で、個性が出るんだとか!出ないんだとか!

     

    こんな風にきれいにくっつくと気持ちいいですね。

    こんな時大工はいろんな事を考えます。

    とうやったら木が暴れないか、出来る限り木の表面を傷つけないで木と木を接合するのかとか。

    木の向きはどうしようかとか、接着剤まで色々試してみたりとか。

     

    割れるかな??って思ったらかっこよく割れ止めしたり。

    チギリってどうしてこんなにかっこよろしいいのかね。

     

    そんな議論を夜中までやってしまう大工さんです。

     

    せっかく気持ちを込めて作った家具ですから、長く使ってほしいですからね。

    まだまだ挑戦している部分も多いですし、これからも挑戦は続くのだろうと思います。

    これまで作った家具とも、ずっと付き合っていく事になるんだと思います。

    正直、答えが出なさそうな気がしているのは僕だけですか?

     

     

    でも、塗装されてきれいな木目が出てくると、たまりませんね。

    無垢の家具だからこそのこの質感が本当に素敵だと思います。

     

    かっこよく写真まで撮ってもらって。

    こんな感じで、これからもお客様とのつながりを大切にできる家具作りをしていけたらいいですね。

     

    あ~このローボード自分で欲し~

     

     

     

  • 家具ブログスタート!!

    2013/04/17

    こんにちは!

    新たな仲間を迎えるこの時期に、新たなブログがスタートします!

     

    花粉?黄砂?・・・それともホルモン??

    最近、Nose Heirが良く伸びます。西田遼太朗です。

     

    家具作りをトータルで盛り込んだ仕事をしだして1年が経ちました。

     

    こんなスタイリッシュな空間。

    その建築に一体化するデザイン、サイズ、納まり。

     

     

    設計士と大工が同じチームとしてやっているから行きつく完成と、新たな可能性。

     

     

    部屋全体が家具ですか?的なね。

     

     

    お客様と大工が直接お話をしながら寸法や高さを決めて作り上げて

    いくのも平成建設ならではなのかもしれないですね。

     

    建築と一体化する家具

     

     

    このテレビボードは壁に埋め込まれています。

     

    もちろん置き家具も作ります。

     

     

    建具にもこだわって世界でここにしかない下駄箱

     

     

    木目が通ってるのがミソですよ。

     

    これは一部ですがこれからもっともっと挑戦していく気持ちでやっていこうと思うのでよろしくお願いします。

     

     

    で、

    今はどんなことをしているのかというと。

    僕の現場のリビングのローボードを作っています。

     

     

    素材はこのブラックウォールナットで!

    ウォールナットといえば言わずと知れた高級材です。

    日本のオニグルミという木がこれにあたるのですが、大体の原産地はアメリカです。

    昔のヨーロッパ家具の歴史の中には「ウォールナットの時代」と言われるくらいもてはやされた木です。

     

    無垢の木の使い方として、大きな木の一枚板をそのまま使うこともできます。

     

     

    これはケヤキですけど。

     

    でもなかなか大きな木は手に入りにくく、価格もヤンチャです。

     

    ということで幅の細い木を剥ぎ合わせます。

    これ結構難しいんですよ。

     

     

    ぴったり隙間なく。遠目から見たら一枚の板に・・・見えなくもない。

     

    集成材という材料はそれを機械でやっちゃう系で

     

     

    機械には負けたくないですね。

     

    今回のローボードはかなり剥ぎます。

    先輩大工に「無垢で集成材作ってんの?」

    とか言われて。

     

     

    ガッチガチに締め付けてやるぜ!

     

    すると

     

     

    だんだん完成形が見えてきましたね。

    完成形はまた今度です!リビングに置かれた写真をUPしたいです。

     

    自分用にも欲しいなと。こっそり作っちゃおうかと。

     

    これからもいろいろなブログがUPされると思いますが、よろしくお願いします!!

     

     

    お客様も一緒にこんな笑顔で家づくりができるといいですね!!

 
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