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  • 静岡県住まいの文化賞受賞特集 最終回

    2013/09/19

    おはようございます。角谷由美です。

     静岡県住まいの文化賞受賞特集の最終回は

     お施主様のT様、施工者の平松君そして、設計者の私

     それぞれの思いをお伝えします。

     

     

     

     

    T様と出逢ったきっかけは、インターネットからのお問い合わせです。

     自分の希望を叶えてくれる相手を探されていろいろ迷われている時に

     誰もまだ住んでいない、空き家の高層マンションの1室に

     私が訪ねて行ったのが最初です。

     

     

    (初回のお打ち合わせの時の映像)

     

    ガランとした和室に資料を並べて、T様からのご希望を伺いながら

     私の今までの作品事例をご覧頂きながら、リノベーションに対する私の考え方を

     お話しました。

     

     

     

     

    そして、T様とお話するにつれてこの高層階のロケーションを

     活かしたデザインが私の頭の中で動き出しました。

     

     

     

     

    竣工した直後に伺ったT様へのインタビューはトップ画面の中で

     アップされていますので、今回は先日の授賞式の時に伺った

     コメントをお伝えします。

     

     

     

    T様より

    「日々、惚れ惚れとしています。とても寛げて

     家に帰るのがとても楽しいです。

    身内の方々が最初に訪れた時は玄関を入って

     忍者屋敷みたい!?!そして、LDKに入って

     小上がりの空間を楽しんでいる時は居心地が良いね。と・・・

    姪っ子の4歳と6歳は広々とした空間と小上がりの建具の開閉で

     狭くした空間が楽しくて、とってもはしゃいでいました。

    バレーボール仲間の方々は足や腰を痛めている人が多くて

     この小上がりと掘りごたつはとても座りやすく

     居心地が良いと言ってもらいました。

    浴室のクリアガラスの扉は角谷さんのアドバイス通りにして

     正解でしたね。目隠しにしなくて良かった。この空間は

     来客の方々からもホテルみたい・・・と言われます。

    あの空間で料理をするのが楽しくって、最近お皿や

     カトラリーを集めています。ですが、物はなるべく増やさないように

     すっきりと暮らしたいと思っています。

    こんな夢が叶えられて、いろいろな人の夢をこれからも叶えて

     あげて下さい。」

     

     

    T様、ありがとうございます。

     お喜び頂いて何よりです。この受賞に際しては審査から授賞式まで

     いろいろとご協力頂きまして、本当にありがとうございました。

     今後とも是非宜しくお願い致します。

     

     

     

    そして、平松君からのコメントです。

     

    「まずはT様、リフォーム賞受賞、本当におめでとうございます。

     今回このような賞を取るような現場に携われた事、とても光栄に思っています。

     早いものでもう一年も前になるのか…という感覚ですが

     T様邸は御殿場市の高層マンションの一室ということで、夏場の現場としては

     とても涼しく、風通しも良くて仕事のしやすい環境でした。

    そして、使ったことのないような様々な〝黒〟を使った仕事でした。

     家具はもちろん、床板や框からコンセントプレートまで

     とにかくこだわったものを多く使い、大胆なクロスの使い方等 

     作り手としても見たことないモノが多く、驚くことが多かったです。

    と、同時に悩んだりすることも多く、電気屋の佐野さん・クロス屋の池上さん

     設備屋のゆうたくんをはじめ、共に頑張ってもらった大工の町田さん

     大石アキ君にも早く受賞の事をお伝えできればと思っています。

     現場代表として式に行かせてもらいましたが、皆さんの支えなしでは

     とてもまとまらなかったで・・・この場をお借りして

     いつも感謝しています!!

    そして、今回受賞するにあたり写真というものがとても重要な役割をはたし

     その写真を見事にまとめてくれたデザイン部の皆さんにも大変感謝しています。

     その写真は自分の名刺にも使わさせてもらっています。

    長くなってしまいましたが、このような機会を与えてくださったT様

     角谷さんに感謝し、これを励みにこれからもがんばっていこうと思います。

     ありがとうございました。    平松哲朗  」

     

    平松君ありがとう。そして、平松君のコメントにもあったように

     様々な職種の沢山の皆さんの協力のもと現場は出来上がります。

    審査員長のコメントの中にも、「住まい作りの大事なことは施主・設計・施工者が

     力を合わせてより良くしていく事」とあります。

    誰かがこう言ったから、こうなりました。そうではなく、全員でより良い

     住まい創りに向けて尽力する。  

     

     

    今回はその結果が実を結ぶことが出来、関係各位の皆様に本当に

     感謝をしております。

     

     

    何度伺っても、この黒と無垢材のブラックウォールナットの

     空間でのひと時は、最高です!!

     

    T様にまたお願い事をしました。

     「いつか、内覧会のツアーを組ませて下さい。」と・・・

     

     

    いつか、この空間をご覧頂ける夢のツアーを設定しますので

     楽しみにしていて下さい!!

     

     

    最後に、私からのコメントは・・・

     

     

    「T様と平松君、そして審査員の方々から頂いた言葉で

     胸がいっぱいです。

    リノベーション・・・住まいをより良く再生する。

    その中に必要なことが沢山あることを日々感じて、誰の責任でもなく

     自分自身が働きかけることで、周りの皆さんを巻き込んで

     住まわれる方の理想の暮らしをご提案する。

     

     

    まだまだ、することが多すぎて・・・

     

    今以上の自分である為に、沢山の良い建築を見て

     多くの事を感じ、一つ一つの出逢いを大切にして

     引き出しの中身をいっぱいにしながら、考えて

     考えて、考えて・・・その繰り返しですね・・・

     

    今後も、皆さまのご協力のもと素敵な住まい創りをご提案して

     いきたいと思います。その様子を温かく見守っていて下さい・・・」

                                 角谷由美

     

 
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